10月15日にマブスことダラス・マーベリックスと契約した富樫勇樹。
これは10月28日に開幕するNBAでのデビューできるということなのか。
残念ながらその可能性はまだまだ低い・・・。
彼のポジションはPGだが、
マブスでこのポジションを勝ち取るのは並大抵のことではない。
スタメン濃厚なのはオーランド・マジックから移籍してきたジャーミア・ネルソン。
安定感抜群でオールスター経験もある。
ニックスとのトレードでやってきたレイモンド・フェルトン。
問題児のレッテルはあるものの、
ブレイザーズ、ニックスなどでスタメンPGを経験していた実力者。
昨年オフに古巣のマブスに帰ってきたデビン・ハリスは、
爆発的な得点力もありはずせない。
2年目のイスラエル人ガル・メケルは、
イスラエルリーグでMVPの実力者。
そしてスタメンSGで得点力抜群のモンテ・エリスは、
PGでのプレイも可能。
以上のように、他のチームと比べてもPGが過多の状況なのだ。
NBAの開幕メンバーは15人。
マブスの公式サイトを見ると現在は16人いる(10/19現在)。
ここから1名削られるわけだが、
そもそもここに富樫勇樹の名前は無い。
何故か。
実は、マブスが彼と契約したのは将来性を期待してのことだった。
Star-Telegramの記事によると、
マブスはトレーニング・キャンプ終了後、
D-Leagueのテキサス・レジェンズで彼をプレイさせるようだ。
スピード、シュート力、バスケットボールIQ、そしてカリスマ性を認められ、
チーム関係者だけでなく、ダラスの人気者になったが、
やはりサイズによりディフェンス面での評価は厳しいものになっている。
レジェンズの代表を務めるのはアンソニー・”スパッド”・ウェブ。
『小さかったら高く跳べ』のキャッチ・コピーで知る人ぞ知る、
170㎝の身長ながらダンクコンテストで優勝した、
あのスパッド・ウェブである。
彼だからこそ、サイズだけで判断せずにチャンスを与えてくれたのかもしれない。
富樫勇樹はまだ若い。
小さくてもできるはずとチャンスを与えてくれたレジェンズで成長し、
田臥勇太に続く日本人NBAプレーヤーの誕生に期待したい。